

ケンティフォリア系とは
ケンティフォリア系は、ロサ・ケンティフォリアをもとに発達したオールドローズの系統です。
ロサ・ケンティフォリアは Rosa × centifolia と表記され、別名 キャベッジ・ローズ、ハンドレッド・ペタルド・ローズ とも呼ばれます。いずれも、花弁の多いふっくらした花姿をよく表した名です。日本では 百弁バラ とも呼ばれてきました。 (himenobaraen.jp)
この系統の特徴は、名前が示すとおり花弁の多さにあります。
薄い花弁が幾重にも重なり、丸みのあるカップ咲きやロゼット咲きとなるものが多く、品種によっては四つ割りの整った花形を見せます。ふっくらとした花容と豊かな芳香をそなえ、オールドローズらしさをもっともよく感じさせる系統のひとつです。 (himenobaraen.jp)
ロサ・ケンティフォリアそのものは、複数の古いバラが複雑に関わって成立した園芸種と考えられており、16世紀後半からオランダで発達し、18世紀初めまでに系統としてまとまったとされます。英語名の Cabbage Rose は、その丸く重なった花姿に由来します。 (himenobaraen.jp)
ケンティフォリア系は、アルバ系、ガリカ系、ダマスク系と並ぶオールドローズの基本4系統のひとつとして扱われます。
また、モス系はケンティフォリアの枝変わりに由来する系統とされ、近縁の存在として語られることが多いようです。さらに後の交配にも大きな影響を与え、ハイブリッド・パーペチュアルやモス・ローズの発展にもつながったとされています。 (himenobaraen.jp)
17世紀から18世紀にかけては観賞用や香料用としても親しまれ、絵画に描かれる機会の多いバラでもありました。
マリー・アントワネットの肖像画に見られるように、華やかで古典的なバラの姿を象徴する存在としても知られています。 (himenobaraen.jp)