高山植物室で終花の姿を見せていた
ロサ・アルベンシス
ロサ・アルベンシスは、ヨーロッパからトルコにかけて広く分布する原種バラである。園芸上は Field Rose の名でも知られ、つる性に伸びる野生種として扱われている。
花は白色の一重咲きで、簡潔な花形に原種らしい端正さがある。華やかな園芸品種のような厚みはないが、そのぶん花のつくりが素直に見え、静かな美しさが感じられる。高山植物室で鉢植え展示されていたことからも、原種系統を大切に維持している様子がうかがえた。
2026年5月20日に見た個体は、すでに開花の盛りを過ぎており、花弁はほとんど散って黄色い蕊だけを残していた。数輪のみが辛うじて残る状態であったが、その蕊は意外に大きく、終花の姿でありながら印象に残った。満開時の華やかさとは異なるが、咲き終わりかけた原種ならではの静かな趣があり、観察記録としても興味深い一株であった。





ほとんど咲き終わって辛うじて数輪残っていました。
2026.5.20咲くやこのはな館高山植物室